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こだわりの家

はじめに

住宅の基本的な考え方として、茅葺屋根に象徴される、深い軒・開放的な間取り・囲炉裏を中心とした暖房等、西日本で発展した住まいの考え方が中心にあり、なかなか現在でもその発想から抜けきれない部分があります。「夏の時期の高温・多湿をいかに気持ち良く過ごすか」に重点が置かれた家作りです。
現代における高エネルギー消費型の生活スタイルへの反省から、省エネ・エネルギー消費を少しでもすくなくしようとする生活スタイルへの変換が注目され、高気密・高断熱構造の住宅が定着し始め、現在では常識となっています。

北海道の気候

  • 施工例1
  • 「平成17年6月竣工」

北海道は、気候区分で「亜寒帯地域」と分類されています。津軽海峡以南は「温帯地域」と分類されており、年間を通しての気候変動が基本的に異なる地域です。つまり、北海道の住宅の基本は「寒い季節の快適性」に重点を置いた家造りが必要な地域という事です。
「暖かい季節の快適性」と『寒い季節の快適性』では、「根本的な発想の転換」が必要なのです。こうした発想の転換に技術的な裏づけが為され、建築材料などのハードの部分と、設計コンセプト等のソフトの部分が合理的に組み合わされ、北海道での生活に、「快適な環境としての住まい」が出現しだしています。「高気密・高断熱」の家作りは北海道の気候が作り出した工法と言えます。

気候から導き出す理想の家作り

  • 施工例2
  • 「平成16年度竣工」

現在までの家作りの先人たちの苦労した結晶とも言える工法ですが、それはまた、家作りの常識との葛藤であったと聞きます。単に西欧風の家作りを真似るのではなく、日本人の感性にあった家作りが必要であり、それはまた、本州の家作りの常識との葛藤を意味していたということです。
例えば、「西向きに窓は作らない」「西日は物を腐らせる」との常識がありました。しかし、北海道での生活を考えた場合、「西日は貴重な暖房源」といえます。南と西から入る日差しは、北海道の住宅にとっては大切なものです。

先人達の工夫+技術の工夫

  • 施工例3
  • 「平成17年6月竣工」

従来の工法では、北側の窓は出来るだけ少なく・小さい方が良い。と言われて来ました。 しかし、現在のように部屋数が多く、敷地が小さい場合、北側の窓からの採光は各部屋の開放感や居住性を考えた場合、あまり小さく・少なくとは言えません。直射日光では無く、散乱光を利用した採光が必要です。畳の下は風通し良くしなければならない。という常識もありました。畳の持つ集湿・放湿性を考慮すると、畳の下に防湿性の高いビニール製の防風シートを使わない方が良い、とする考え方です。しかし、現在では透湿性に優れた防風シートが開発され、畳の部屋独特の隙間風がシャツトアウトされる様になりました。
これらの例は、ほんの僅かのことですが、こうしたことの積み重ねが、現在の住宅を省エネでありながら、開放的で高気密・高断熱であり、北海道の寒冷な気候に対応した快適空間を作り上げています。私たちは、北海道の家作りの先人達の汗の結晶とも言える様々な工夫を集め、現在の技術で可能な限りの工夫を凝らした家作りを心掛けています。
文章にすることで、その一つ一つが軽くなってしまう、という冒険をあえて犯しながらも、皆様に読んで頂き、比較検討の一つの材料として頂きたいと願っています。

  1. はじめに
  2. 構造上の特徴
  3. 換気システムの特徴
  4. 窓サッシ・ガラス断熱について
  5. 快適システム
  6. 給湯・暖房システム

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